命中する温熱

頭蓋のズレ

つい先日のことです。2日間連続の講座を主催し終わった後、息切れ、動悸、不整脈、吐き気と言った症状が起こりました。アフターはまだ続いていたので、だましだまし皆と談笑している間に、なんとか症状は和らいだのですが、違和感は残りました。次の朝も身体は重いままで、吐き気があって、なぜか目の周りが赤くなっていました。
その日は朝から海洋温熱の会がひかえていたので、寝ているわけにもいかず…ベテランセラピストのパートナーにSOSしました。頭蓋にズレがあることを見抜いて、手技で頭蓋を調整してくれました。吐き気のようなものはかなり和らぎました。しかし、まだ身体全体の重苦しい感じは残りました。

熱が調整

会場に着き…みなさんへの海洋温熱の施術が始まる前に、「頭に熱を入れるから」と、少し時間を分けていただき、頭にだけ温熱を施してもらいました。
何度か蒸しタオルを頭に乗せてもらいましたが、左ばかりが熱くてなかなか右側が熱くなりません。根気強く繰り返すうちに、やっと右側も熱くなり、左右とも同じぐらいの熱さになったところで施術終了。
施術後は見事に身体の重さは解消されてました。

自分では自覚がなかったのですが、思考するのに力が入りすぎていたことで、頭蓋がズレてしまっていたようです。温熱によりバランスがもどりました。身体のズレが引き起こす不快感は、今までも頻繁に起こっていたのだと思いますが、このプロセスの体験はセラピストとして大きなものでした。

正確な見立てがなくても調整するセラピー

指導者であるセラピストは、症状に対する見立ても判断もできますが、海洋温熱のセラピストすべてが、それができるといえば、そうではありません。身体に関する知識、磨かれた感覚と直感というものはありますが、症状に対応した手技をこなせる訳ではありません。医療や他の療法に携わる者にとっても、そこはかなり難しい領域だと私は感じています。この指導者も、こういった見立てや意図的な対処は、普段はあえて行いません。その理由は、長くなるので、ここでは書きませんが、また別の記事で書きたいと思います。
そういった、見立てを行わなくても、Oceans Thermo Therapy 海洋温熱のプロセスが勝手に調整を促してくれます。

勝手に浸透力のある熱がピンポイントで命中する

Oceans Thermo Therapy 海洋温熱では、セッションにより自己観察などの意識の在り方を伝えます。これだけでも、自分の状態の捉え方の視野がかなり広がり、症状にも影響をもたらします。そして…海水による温熱では、受ける方の意図、セラピストの意図とは関係なく、熱がしっかりとポイントを捉えます。セラピストは受ける方の身体と自分の感覚を空間で捉え、熱を入れるリズムを調整していきます。もちろん、洗練された手法やセラピストの技も必要ではありますが…「勝手に」「浸透力のある熱」が、「ピンポイントで」調整の必要な箇所に命中します。

意図しないことがむしろ大切

意図をしていないのに、かなり正確にピンポイントで調整がかかるというのは意外ですが…むしろ、意図しないことが大切です。意図を外したほうが全体的に調和した方向へ向かうということは、指導者も言及していますし、私も実感しています。
実は意図しないということは、かなり難しいことではあります。
Oceans Therm Therapy 海洋温熱のセラピストの養成中もその後も、そこのところは、かなりの時間を割いて意識訓練し外していきます。
幸いなことに、海水による温熱は、思考のシンプル化、意識の明瞭化をかなり強力に促します。セラピストたちは養成講座と研修を通じて何度も温熱を受ける機会を得、ある基準をクリアしたセラピストのみがOceans Thermo Therapy 海洋温熱のセラピストとして活動を始めています。

意図した目的は思考の枠から出ない

Oceans Thermo Therapy 海洋温熱で行うセラピーのひとつの基本的なコンセプトとして、「解放する」ということがあります。それは不快感から解放するという狭義なものではなく、もっと広い意味での解放を意識しています。小手先ではなく、継続的で根本的な解放は意図してできるものではありません。
セラピストもそれを受ける方も、このセラピーを通して、自分の狭い枠を超えていく機会を得ていると感じています。
無限大の可能性を広げていくには、意図で歯止めをかけないということはかなり重要なポイントだと、月日を重ねるごとにますます実感しています。

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